【大人の読み聞かせ】HIRAKUで読むシリーズ #2 「式場隆三郎を読む」
2023年11月にパイロット版「イヴァン・イリイチ『シャドウ・ワーク』を読む」で始まったHIRAKUで読む/大人の読み聞かせ第2回。今回は昭和時代の精神科医・式場隆三郎!
空間を劇場にして、演劇のために書かれたわけではない本を読むシリーズ「大人の読み聞かせ」。2022年秋にくにたち市民芸術小ホールで『「エンデの遺言」を読む』を上演し、2023年秋にHIRAKUでのシリーズをもくろんでパイロット版『イヴァン・イリイチ「シャドウ・ワーク」を読む』を実施。HIRAKUでのテーマは中村陽一さんにお願いしての第2回のお題は式場隆三郎さんでした。
式場さん、精神科医として医療の現場で専門家として働き、障がいをもつ子どもたちの教育にも携わった人でもあり、芸術病理学を日本に導入した人でもあり、全国の民藝の収集(ドキュメント)をした人でもあり、翻訳書を含めて200冊にも及ぶ著書を残した人でもあって、本当に多方面に活動した「式場隆三郎」を50分でどう「読み聞かせ」するか、大きな挑戦でした。
主に取り上げたのは式場の代表作『二笑亭奇譚』。現在の東京・門前仲町に実在した”狂建築”のドキュメントです。読み聞かせなのに、めちゃくちゃ空間とオブジェクトの話。間取りの話もマテリアルの話も、確かな情報としては耳で聞くよりも目で見た方がいいと思われるようなものです。でも、これが「大人の読み聞かせ」の醍醐味。埜本幸良さんが生で読んでくれる空間に、聴き手であるお客さんが同居する時間。そこに読み/聞くの手つき(手仕事)みたいなことが立ち上がってきた。
そうか、演劇をつくるというのも、手仕事なのだな、という実感。
「大人の読み聞かせ」シリーズしばらくやってみようかと思うし、このシリーズがとても好きといってここまでの全3回コンプリートしてくださっている方がいてくださったりするし、それは劇場の一体なんなんだろうと考えながら、また次に取り組みたいと思います。HIRAKUでは夏ごろ?に開催の予定です。
HIRAKUで読むシリーズ #2 「式場隆三郎を読む」
2024年3月26日(火)+27日(水)
構成・演出 川口智子
出演:埜本幸良
第二部 dialogue
中村陽一(HIRAKU IKEBUKURO 01)× 川口智子
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主催:株式会社ブルーブラックカンパニー
制作・写真:マシュー建築設計事務所
会場:HIRAKU IKEBUKU 01 Social Design Library
そして、さっそく、次回の大人の読み聞かせは・・・!
神保町の劇場・PARAにて、『恋愛のあなた(たち)・断章』を稲継美保さんと読みます。
詳細は画像チラシをクリックしてください。予約も始まっております。
HIRAKUとも一味ちがうPARA版・大人の読み聞かせ、是非、ご来場ください。
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