【予告・大人の読み聞かせ】『恋愛のあなた(たち)・断章』

PARA版「大人の読み聞かせ」、遊びながら、曖昧な私(たち)の未来を占います。

読み手(テキストの、カードの、そして相手との)の稲継美保さんとタッグを組んで、相当マニアックな会になるんじゃないかと思います。

ことの発端は、『「エンデの遺言」を読む』からスタートした、大人の読み聞かせ。くにたちで出発し、池袋HIRAKUではイヴァン・イリイチ、式場隆三郎と連ね、次回作は夏ごろ?にこちらも新作発表予定。HIRAKU大人の読み聞かせは今年のシリーズ最終回で棟方志功の(暗闇における)読み聞かせに到達するように、現在道づくり中。

その最中、神保町PARAより、「PARAでも大人の読み聞かせやらない?」とのお誘いで、Twitter上で盛り上がり、關智子さんから「ロラン・バルトの『恋愛のディスクール』を川口さん演出で」と素敵なご提案をいただき、あれよあれよという間に企画が立ちあがりました。

これまでの「大人の読み聞かせ」シリーズでしたら、ここで「ロラン・バルトの『恋愛のディスクール・断章』を読む」で、いくつかのフィギュールを選んで、かつ最初に「占い」というパフォーマンス・テキストが見えていたのでシンプルにバルトのテキストと遊ぶのかなと思っていたのが、バルト研究手の幸村燕さんと話しているうちに方向が変わってきた。

気づけば『恋愛のディスクール・断章』の80のフィギュールももう一度さかさまにドラマトゥルクするような形で、そのフィギュールを想起させる元テクスト(しかし、バルトが引用したものではない)を見つけてくるという、奇妙な作業が始まり、そして出来上がったのが『恋愛のあなた(たち)・断章』という偏執的なテキストです。チラシの注にも記載の通り、「あなた(たち)」はサラ・ケイン『4.48 PSYCHOSIS』”But you have friends.”からの引用。つまり、バルトをト書き、サラ・ケインをドラマターグに迎えたような感覚で80のフィギュールにテキストが与えられ、さらにそれは稲継さんとお客さんによってランダムに読まれることになるでしょう、という作品です。

サラ・ケイン上演に一度区切りをつけた2022年からやっと今2025年の新作上演にむけて動いているところで、この作品をつくっていることはなるべくしてなっていて、そこに稲継美保さんとの初タッグでの協働は喜びに溢れています。稲継さん、久しぶりのフル尺演劇出演だそうです!

ということで、なんとか見に来てください。

2024年

5月18日(土)19時 

5月19日(日)15時

  第一部 monologue(60分)

    構成・演出 川口智子

    出演    稲継美保

  第二部 dialogue (50分)

    18日(土)ファヨル入江容子×稲継美保 ×川口智子

    19日(日) 幸村燕×川口智子

会場 神保町PARA

予約・当日 3000円 → 予約こちらからできます

公演詳細はこちらから

画像には幸村さんのレビューが載っております。

トークには先日打ち合わせで大盛り上がりしたファヨル入江容子さんもご登壇いただきます。



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