【What's On】2025年の川口智子

いまやってるよ、これからやるよ、募集中などの情報を随時更新!

まとまったスケジュールや、これまでの活動はCV/活動履歴(こちら)を見てね。

【SFXホール(くにたち市民芸術小ホール)多和田葉子 複数の私vol.8『さくら の その にっぽん』出演者+演出助手公募が始まりました! 締切:5月10日 本番日:11月2日・3日】

多和田葉子さんの作品上演をつづけているくにたちで2年ぶりに公募出演者と演劇上演をつくります。今回はチェーホフ『桜の園』の改作、『さくら の その にっぽん』です。

毎度、多和田さんの戯曲と向き合うと背筋がシャンとする、というか、難しい~、これどうやって上演するの~!!!と嬉しい悲鳴をあげるところから始まりますが、今回もそうです(笑)。でも、いつもとても楽しい。演劇の遊びに溢れたお稽古と上演になると思います。

前作vol.6『夜ヒカル鶴の仮面』では、くにたちで取り組んできた公募出演者との作品づくりのひとつの解を見たという感覚があり、今回はそのフェイズをあげるべく新しいことにも挑戦したいと思っています。

ひとつは、砂連尾理さんに振付での協働をお願いいたしました。とっても楽しみ!

もうひとつは、いつもよりすこーし稽古回数が多いです。多和田さんとチェーホフとの2作品を同時に読み込んでいくということになろうかと、少しハードルが上がっていますが、それでも、楽しくお稽古したいと思っていますので、怖がらずに応募していただけると嬉しいです。お待ちしております!

それから、演出助手の募集は稀です! ので、奮ってご応募ください~!

SFXホール(くにたち市民芸術小ホール)公式ページはこちら

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―――かみは おんよみにすれば しんだ。 かみは しんだ。
―――そうだ かみは しんだ。 これからは なにもかもが にんげんの せきにんだ。
―――さくらやまに はいってくる にんげんたちが にくい。 たちいりきんし、 と かいたのに。 やまは すそのを ひろげて だれでも うけいれてしまう。

「多和田葉子 複数の私 vol.8」で挑戦するのは、2010年に多和田さんが「ひらがな」で書いた『さくら の その にっぽん』です。ずっと眺めていると、ひらがなで書かれたイタリア語のように発音したくなってくるのですが、ひらがなはやっぱり日本語のものかもしれないので、なんだかどこの言葉なのかわからなくなってきて、そういう言葉が喋られているこのお芝居は「ひこうじょう」から始まります。そして、このお芝居はゆうめいな げきさっか である あんとん・ちぇーほふさん が かいた さくらのその という おしばい の ほんあん なにか その もと みたいな もの が あったの が たわださん が べつの いのちを ふきこんだ ものになっているので、とても厄介です。

とても難しそうで、まだどんな上演になるのかわからないので、演出家の私もいったいどうこの戯曲を上演するのだろうと、とてもワクワクしています。

劇場とはいつもそういう場所です。どんな人が集まるのか、どんなことが起こるのか、わからないからこそワクワクする! 新しいことに挑戦してみたい方、人生で一度は演劇をやってみたいと密かにおもっている方、くにたちで活動してみたい方、たくさんのご応募、お待ちしております!

(4月12日掲載)

【大人の読み聞かせ 最新作! 『棟方志功を聴く』 4月27日(日)HIRAKU 01 IKEBUKURO SOCIAL DESIGN LIBRARY 予約受付中!】

第一部 monologue『棟方志功を聴く』

構成・演出 川口智子   出演 埜本幸良

第二部 dialogue ゲスト 浅見幸佑(一般社団法人ビーラインドプロジェクト)

予約はpeatixからお願いします→予約サイト

池袋にあるソーシャル・デザイン・ライブラリー「HIRAKU IKEBUKURO」さんとのコラボレーション「HIRAKUで読む」も今回で4回目を迎えます。

今回4回目と、シーズンラストを飾る5回目(6月14日・15日)のテーマは「棟方志功」です。

「版画は間接なる事に於いて成長する。直接なる肉筆とは対蹠的な所以に初めて版画は出発する。板性質に成長する間接なるが故の版画性、直接ならざるに依ってのみ、意義ある深大なる意味こそ真実なる版画の性質だ」棟方志功『板散華』より

わたしたち演劇人は他人の言葉をわざわざ覚えて、それを喋るという間接性において、その表現がある。このHIRAKUで読むというシリーズは、声に出される予定のないような書き言葉を、人が集まる図書館という場所を劇場化するようにして、わざわざ一緒に読む/聴くということをやっていて、これもまた間接性のようなものだと思う。

そして、今回は目が見えている人と、目が見えづらい人が一緒にこの劇場空間で「読む/聴く」ということをやってみようと思う。

「大人の読み聞かせ」シリーズをつくっていると、読む/聴くということもまた民藝的な手仕事であるということをよく思う。日常づかいの劇場のような場所を開きたいのかもしれない。

(4月9日掲載)

【今年はcon-cenも動きますよ! まずは4月29日(祝・火)BOX OFFICE『恋愛のあなた(たち)・断章』@藤沢/フジサワ名店ビル3F ブックシアター】

con-cenメンバー/俳優の稲継美保とつくった『恋愛のあなた(たち)・断章』を、建築家の木津潤平さんがディレクションしているランドスケープシアターのプロジェク「391Theatreプロジェクト」のブックシアターで上演します。

本に関わりのある本を、有隣堂さんのお隣スペースのブックシアターで上演できるのはとてもとても楽しみです。

劇場の機能を町にインストールするというテーマで活動予定のcon-cenでは、『恋愛のあなた(たち)・断章』を劇場窓口=BOX OFFICEと位置づけます。劇場にやってくるお客さんが最初に劇場の中の人と1対1で出会う場所、ボックスオフィス。どんな物語とどんな言葉とどんな何かと劇場で出会うのか、その入り口です。

情報公開はcon-cenのXおよびホームページでもしていきますよ◎

是非、チェックしてくださいね◎

(4月1日掲載)

【小田原三の丸ホール「劇場留学~『モモ』と時間の旅~」無事、終演いたしました。たくさんのお客様のご来場、本当にありがとうございました!】

2024年の7月の「おためしWS」に始まり、約半年。上演台本執筆に美術プランに、プレ稽古に2月・3月の本稽古に、と何度も何度も小田原に通い、最後は衣裳や道具の制作も含め3週間の小田原滞在になりました。

三の丸ホールからのリクエストとしては、子どもも大人も出演として参加ができて、かつ、子どもから大人までファミリーで鑑賞できるもの。その両立はすごくハードルが高いのでは?!と思いましたが、ミヒャエル・エンデの『モモ』という題材を見つけたことで、その解をひとつ提示できたのではないかと思います。

『モモ』は”ムズカシイ”と言われることもあったのですが、稽古場で子どもたち~大先輩までいろいろな経験の方々と一緒にエンデの言葉を読みながら、”ムズカシイ”の先にある喜びに至ったと思います。

振付、そして今回はBLW/553/cとして台詞をたくさん喋ってくれた木原浩太さんとは、ご一緒するのが2回目とは思えない息の合い方で、一緒にお仕事させていただいてとても安心感もあり、かつ冒険もできる。長い時間を一緒に併走してもらえて、本当に幸せでした。

出演者の埜本幸良さんと李そじんさんにも、いわゆるプロの座組ではないような公募出演者の方々へのアドバイスやクリエイション全体に関わる相談に乗ってもらって、かつ、二人の俳優さんたちの魅力にとても刺激をもらいました。

すでに会場で発表されたように「劇場留学第3弾」が決定となっています。詳細はお待ちください!という感じですが、これからも小田原の地域のホールとしてユニークな活動ができるといいなと思っています。

アフタートークでの長塚圭史さんとのお話も大変元気づけられました!

そして、今年も無事に歳をとりました♡ GPに迎えた誕生日。みんなにお祝いしていただき、感謝感謝です。大好きな作品の現場で迎える誕生日、最高です。

演目が『モモ』ということもあってか、高校時代の同級生や後輩、大学時代の後輩たちがファミリーで来てくれたりして、とてもとても嬉しかったです。3日間の公演、追加発売した2階席もほぼ完売して、最後にはキャンセル待ちの人気だったそうです。小田原のみなさん、遠くから来てくださったみなさん、本当にありがとうございました。

そして、関係者のみなさま、お疲れ様! またどこかで!

(4月1日掲載)

【川口智子×鈴木光介 新作公演 出演者オーディション 実施します】

詳細はこちらの特設ページからご覧ください。

募集開始:2025年3月28日(金)12:00〜

応募締切:2025年4月30日(水)23:59

書類審査結果通知:2025年5月1日(木)

(4月1日掲載)

【小田原三の丸ホール「劇場留学~『モモ』と時間の旅~」『モモ』毎週末・小田原でお稽古中です! 一般予約席完売につき、2階席のチケットを追加発売中!! お見逃しなく!!】

新年が明けてからすっかり更新が滞っていました! 明けましておめでとうございます~。今年もよろしくお願いします! (って、もう3月!)

新年1発目の投稿ということで、ブログスタイルで、『モモ』のお稽古場より、お写真をお届します!

1月上旬にプレ稽古2回を行い、いよいよ2月から本稽古が始まりました。と言っても、会社や学校に通いながら創作をする公募出演者のみなさんとのお稽古なので、お稽古は週末の2日間だけ、朝10時~18時の長丁場とはいえ、稽古回数も少なくて、毎回やることに溢れているお稽古場です(制作さんがとってくれた写真みると楽しそうにお稽古してます~(笑))。

今回、四日市でのミュージカル『回転木馬』に続く協働となるのが、振付・出演の木原浩太さん。『回転木馬』で初タッグ?!と驚かれた我々ですが、すっかり仲良く爆笑しながらお稽古しております。今回は振付だけでなく、出演もお願いしていて、とてもとても長い台詞もご用意させていただきました。台本書く前から、木原くんの役は明確に見えていて、もはやその部分は木原くんの声で再現されていたくらいなので、実際に演じてもらえてとても幸せです。面白過ぎて、出演者の小学生がひきつるくらいに爆笑しています。

それから範宙遊泳『心の声など聞こえるか』(2021年、初演)ぶりの創作となる李そじんさん。久しぶりにお稽古を一緒にするのが本当に嬉しい~! そじんさんと一緒に「物語る」を挑戦するのが本当に楽しみです。透明度の高い、というのか、プリズムのように変化するというのがよいのか、エンデの世界を読書体験のようにお客さんに届けられるように、私も頭を悩めるのです。

そしてわれらが(?)ほころびオーケストラでもある埜本幸良さん! ほころびは少人数組なので、今回はとてもとてもたくさん人がいる中で、幸良さんと一緒にお芝居をつくるのがなんだか新鮮な気持ちもありつつ、いろんなお芝居の形の人が集まっている今回の座組でも、本当に柔軟にすべてをお芝居で返してくれるのを見ていて、つい、笑顔がほころぶのです。

今回、上演台本をつくったのですが、それはなんだか読書が迷子にならないための栞のような存在で、結局はエンデの書いた世界そのものを創作していくことなんですね(当たり前なんだけど)。そうすると、エンデが書いたのは長い小説であって、演劇のための作品ではないから、台本としてはとても不完全というか、ちょっと形が大きすぎたり、足りてなかったりしている。けれども、それこそがエンデの物語りを舞台にすることだという気がしてきて、今、稽古場でそのことを実験しているんだというのが面白くなってきました。

つまり、もともとお芝居じゃないから、お芝居みたいなことをしようとすると途端につまらなくなる。けれども、『モモ』にしても『はてしない物語』にしても『鏡の中の鏡』にしても、エンデはいつだって「読者」という「観客」と、一冊の「本」を「舞台」にして対峙している。『はてしない物語』は圧巻。

なので、それをちょっと拡張するような、劇中劇ならぬ、シアターインシアターならぬ、物語in物語、そんな世界をつくりたいと思っています。

一般発売席はすでに全回とも販売が終了しており、現在2階席の販売をしております。公式サイトはコチラ。少し見下ろすような形になりますが、それはそれで全部みえちゃって(!)面白い席にはなると思いますので、どうぞお早目にご予約ください! また、初日には、長塚圭史さんとのトークもあります。私も毎日、劇場にいます。

是非『モモ』を観にいらしてください。劇場でお待ちしております!

(3月5日掲載)

【『モモ』本にまつわる関連企画に登場します 1月26日(日) 予約受付中】

『モモ』の上演に先駆け、小田原の素敵な本屋さん「南十字」さんでトークイベントに出演します。『モモ』やエンデの著作、それから「エンデの遺言」などについても話を広げながら、どんな舞台になるのかのお話もしていきたいと思います。お気軽に遊びにいらしてください!

公式ホームページ

(2024年12月26日掲載)


【小田原三の丸ホール主催『モモ』上演 2025年3月28日~30日 チケット発売中!】

2024年夏にオーディションを終え集まった26人の公募出演者のみなさん、振付家・ダンサーの木原浩太さん、俳優の埜本幸良さん&李そじんさんと『モモ』をつくっています。本格的なお稽古は2月開始ですが、すでにプレ稽古などの様子を三の丸ホールのブログで紹介しています。ずっと上演したかったミヒャエル・エンデの『モモ』。ついに実現です。

初日、3月28日にはKAAT芸術監督の長塚圭史さんをお迎えしてアフタートークもありますよ。チケットお早目にご予約ください。

3月の小田原はきっとお城のまわりの桜が満開!

公式ホームページはこちら

(2024年12月26日掲載)

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